生命保険業界一位の保険会社のシェア率ってどれくらい?

国内シェア一位は日本生命

生命保険のシェアは、一般的に収入保険料ベースで判断することが多いが、その他にも保有契約高11 や保有契約件数を使用することもある。収入保険料とは、一年間に契約者から集めた保険料の合計額のことである。二〇〇三年度の収入保険料トップは日本生命(ニッセイ)の五兆一四二八億七〇〇〇万円で、約十九・八八- セントのシェアであった。ここ数年において減少傾向ではあるものの、目に見えない保険という商品によって、これだけの資金を集められるというのはたいしたものである。ちなみに、二位は第一生命の三兆四二〇一億三三〇〇万円(十三・ニパーセント)、三位は明治安田生命の三兆二九三五億六五〇〇万円(十二・七パーセント)となっている。

二〇〇三年度の個人保険における保有契約高をみたところ、こちらもニッセイがトップ(二T 八八-セント)だったが、保有契約件数にいたってはアメリカンファミリー(AFLAC) が一位、ニッセイは二位という結果であった(図2)。二〇〇二年度の時点で、すでに首位の座を奪われていたものであるが、二〇〇三年度はさらに溝を空けられた格好となっている。新商品の販売件数の違いが如実に現れた結果といえよう。AFLAC の主力商品はがん保険であるが、二〇〇二年二月に発売開始した「一生いっしよの医療保険EVER( エバー)」が好調である。解約返戻金と死亡保障をなくし、入院と手術の保障だけに絞ったことで手ごろな保険料を実現。

終身医療保険ブームの火付け役となった。他の個人向け保険を含めた数値ではあるが、二〇〇三年度の新契約件数は一五〇万件を突破。保有契約件数に大きく貢献した。

一方、ニッセイの主力商品は「新・生きるチカラEX 」である。主契約(終身医療保険)は「がん」または「医療」または「がん十医療」を一生涯保障する医療重視タイプの保険であるが、高額の死亡保障をセットしなければ契約できないしくみになっていることなどが影響しでか販売件数は伸び悩み、二〇〇三年度の個人保険の保有契約件数は前年度に比べて五・四パーセント減少している。

単価の安いがん保険や医療保険を取り扱うAFLAC のほうが件数を伸ばしやすいこともあるが、死亡保障ニーズを支えていた団塊世代が子育てを終えたことや初婚年齢・出産年齢の上昇などにより、死亡保障重視から医療保障重視へとニーズが変化してきたことが背景として挙げられるだろう。